英語(えいご、w:lang="en" xml:lang="en">English language)は、インド・ヨーロッパ語族のゲルマン語派に属し、イギリスイングランド地方を発祥とする言語である。
世界で最も多くの国・地域で使用されている言語でもあり、使用国数は80カ国以上を数える。
[編集] 「英語」という呼称
「英語」の「英」は、イギリスの漢字表記である「英吉利」に由来する(「英吉利」という表記自体は、先行する中国語に倣ったもの[1])。同じような成立の語に、「仏語」(仏蘭西語)、「西語」(西班牙語)などがあるが、現代日本では「フランス語」、「スペイン語」といった呼称がより普及している。一方、英語は「英吉利語」(イギリス語)[2]、「英蘭語」(イングランド語)[要出典]という呼称もあったが、すでに廃れ、「英語」という呼称が普及している。現在でも「イングランド語」[3]と呼ぶ例が見られるが、きわめて稀である。
[編集] 現況
現在、イギリス全体としての国家語は英語であるが、イギリスに含まれるウェールズやスコットランド、北アイルランドでは英語以外の言語話者もいる。
20世紀中盤までイギリスが多くの植民地を抱えていたことは、英語話者数の増加の要因となった。イギリスの取った植民地政策は間接統治であった。つまり、エリート層をイギリス本国で教育させ、それぞれの植民地へ送り返した。上層階級であるエリート層はみな英語で教育を受けたため、植民地行政では英語が支配的となり、独立後もこの状態が続く。かくして、旧イギリス領(現在その多くはイギリス連邦に加盟している)では法律が英語で起草されており、それによって公的に(政治・経済・教育で)使われるようになり、イギリスとこれらの地域の共通語になった。
第二次世界大戦後、イギリスは徐々に国際政治での影響力を弱めていくが、かつて英国が植民地を建設した土地であり、また同じ英語を使用する国でもあるアメリカ合衆国が強い影響力を持つようになり、結果として英語が有用な外国語として世界に広く普及することになった。
この現況に対しては、世界中の非英語圏地域においてさまざまな反発が存在し、スペイン語圏では特に顕著な反英語感情が見られる。日本にも存在する反英語思想家の主張によると、「自然言語」の一つに過ぎないただの英語という言語が、これほどまでに高い国際的地位を保ち続け、頑としてゆるがせにしない現在の状況は、イギリスやアメリカといった経済的超大国による国際支配の歴史を浮き彫りにするものであり、また世界の非英語国(特に発展途上国)への差別(特にその文化に対する差別)を助長するものである、という。さらには、そうした途上国の文化を滅ぼすおそれがあるとまで考える者もいる。それらの批判に対する解決策としては、「国際語」向けに作られた人工言語(現在のところエスペラントが最有力)に地� ��を与えることが考えられるが、「英語の地位を落とすに足る積極的理由もなしに、『国際語』をわざわざ変える必要はない」「(英語が既にこれほどまでに普及し強く根づいている現状において)変えるとなると世界的な混乱や波紋を呼ぶことになる」などの反論があるほか、世界の反英語活動家はあまりに少なく、目立った活動をできていない。経済、社会、文化など様々な分野でグローバル化が進み、「国際共通語」としての英語の重要性は高まる一方である。
英語は通常ラテン文字によって記述され、以下の26文字全てを用いる。
ヨーロッパの他の多くの言語と異なり、ダイアクリティカルマークはほとんど用いない。 手書き時は、アルファベットが連なる筆記体が以前は主流だったが、現在は署名(サイン)を除いて読みやすさなどの観点からブロック体が主流である。
英語においては多くの文字が複数の発音を持っていて、綴りと実際の発音の食い違いも大きい。
詳細は「英語学#音声・音韻学」を参照
英語の発音と綴りの間の関係は、他のヨーロッパの言語と比べると一貫性に乏しい。これは主に中英語時代である15世紀初頭に始まり、近代英語初期である17世紀初頭に終わった大母音推移という現象が関係する。それ以前は「w:lang="en" xml:lang="en">name」はナーメと、「w:lang="en" xml:lang="en">time」はティーメと綴り通り発音されていた(というよりも発音どおりに綴られていた)が、ネイムやタイムという発音に変化したにも関わらず、「w:lang="en" xml:lang="en">neim」や「w:lang="en" xml:lang="en">taim」などと綴りが変更されることはなかったため、現在まで英語学習者を悩ませている綴りと発音の不一致及び規則性の低さが起きている。以下に発音規則を示すが、例外も多い。このことは、英語が他のヨーロッパ系言語から単語を借用する際に、多量の単語を元のつづりとあまり変えずに借用したことも起因している。
- 母音
この項では英語教育・英語学習者に適する「伝統文法」(規範的)の枠組みを示す。これとはまったく別の記述的英文法は生成文法および英語学を参照されたい。
言語類型論から見て、英語は以下の特徴がある。
- インド・ヨーロッパ語族の特徴である名詞の性や格がほぼ消滅しており、格変化は代名詞に残るのみである。このため格関係を示す前置詞を使う場合を除き格を語順に頼らざるを得ず、語順がSVOで固定している。
- インド・ヨーロッパ語族の中では、動詞の変化が単純になっている。しかし不規則動詞の数は比較的多い。規則動詞の変化形は過去形・過去分詞の -w:lang="en" xml:lang="en">ed、現在分詞・動名詞の -w:lang="en" xml:lang="en">ing、三人称単数現在形の -(w:lang="en" xml:lang="en">e)w:lang="en" xml:lang="en">s のみである。不規則動詞(古英語における強変化動詞の一部)では現在形、過去形、過去分詞で語幹変化が見られる。
- 複雑な時間表現がある。下記の時制の章を参照。
- 否定文、疑問文で無内容の助動詞 「w:lang="en" xml:lang="en">do」 を用いる。これは英語にしか見られない特徴である。
- 主語の働きが強く、形式主語や無生物を主語にする文などが発達している。
- 二人称では単複および親疎の区別をせず、「w:lang="en" xml:lang="en">you」 のみを使う。
[編集] 代名詞
人称代名詞については英語の人称代名詞を参照。
- 人称疑問詞・関係代名詞 「w:lang="en" xml:lang="en">who」 の格変化
- 人称疑問詞 (w:lang="en" xml:lang="en">personal interrogative)・関係代名詞 (w:lang="en" xml:lang="en">relative pronoun) w:lang="en" xml:lang="en">who は、単数複数関係なく主格 w:lang="en" xml:lang="en">who / 所有格 w:lang="en" xml:lang="en">whose / 目的格 w:lang="en" xml:lang="en">whom (w:lang="en" xml:lang="en">who) の格変化をするのみである(非人称疑問詞 w:lang="en" xml:lang="en">what/w:lang="en" xml:lang="en">which は所有格 w:lang="en" xml:lang="en">whose の変化のみ)。
[編集] 名詞
- 可算名詞の複数変化
- 名詞の格、性による変化は、三人称単数代名詞(w:lang="en" xml:lang="en">he/w:lang="en" xml:lang="en">she/w:lang="en" xml:lang="en">it)など一部の例外を除き消失したが、可算名詞 (w:lang="en" xml:lang="en">countable noun) は、複数を表す語尾として 「w:lang="en" xml:lang="en">s」 を付する(例: w:lang="en" xml:lang="en">books「本」)。語が無声音で終わっていれば発音は [/s/]、有声音なら [/z/] となる。もともと語尾が w:lang="en" xml:lang="en">s になっている語では、w:lang="en" xml:lang="en">es と付する(例: w:lang="en" xml:lang="en">gases 「(数種の)気体」)。また、「f」[/f/] で終わる語の中にも複数語尾が w:lang="en" xml:lang="en">es となる語があり、その場合 [/f/] は有声化し(綴りも含めて) [/v/] となる(例: w:lang="en" xml:lang="en">leaves 「葉」)。
- 古英語時代の強変化名詞の中には、複数変化に伴う語幹の音変化を現代英語でも保っている物がある(例: w:lang="en" xml:lang="en">mouse → w:lang="en" xml:lang="en">mice 「ネズミ」)。また、単複同型のもの(例: w:lang="en" xml:lang="en">fish 「魚」、w:lang="en" xml:lang="en">Japanese 「日本人」)、弱変化名詞の変化を未だ保っているもの(例: w:lang="en" xml:lang="en">ox → w:lang="en" xml:lang="en">oxen 「オスの去勢牛」)、w:lang="en" xml:lang="en">woman → w:lang="en" xml:lang="en">women といった不規則変化など、例外も多くある。
- 名詞の所有表現
- ある名詞が何らかを所有していることを表し、直後に置かれる他の名詞を形容詞的に修飾する場合、単数の場合は語尾に w:lang="en" xml:lang="en">'s、複数の場合は w:lang="en" xml:lang="en">'(アポストロフィのみ)を付する(例: w:lang="en" xml:lang="en">the servant's king 「使用人のキング」/ w:lang="en" xml:lang="en">the servants' king 「使用人たちのキング」)。中英語期まで、所有を表すには属格 (w:lang="en" xml:lang="en">genitive) を用いていたが、現代では弱変化名詞属格の曲用語尾の名残としてこのような形になって一般化した。
- また、前置詞 w:lang="en" xml:lang="en">of を用いて所有関係を表すこともある(例: w:lang="en" xml:lang="en">the crown of the king 「王の王冠」)。
もっと多くの例:
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